マイホーム計画はじめの一歩

無理のない計画を!住宅資金について知っておこう

お家を建てる際に一番重要になってくる資金。無理のない計画を立てるために必要なことをファイナンシャルプランナーの山岡さんにインタビューしました!
ご自身やご家族のライフプランについて簡単にシュミレーションできるサイトもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪

ファイナンシャルプランナー
山岡 加代子さん プロフィール

福岡県北九州市出身。2001年AFPを取得。2010年富山市へ転入。
2018年から日本FP協会富山支部幹事。
専門分野はライフプラン、金融・金銭教育。
二男一女を育てる主婦でもある。

1資金計画のポイント

資金計画を立てる際のポイントをお聞きしました!

POINT1 家計の収支を見直そう!

まず初めに行ってほしいのは、「家計の収支の見直し」です。今現在、何にどれくらいお金がかかっているのかを一旦整理することが大切です。

POINT2 家族のライフプランやその後の生活を具体的にイメージしよう!

ご自身やご家族のライフプランを立てて、これから何にどれくらいお金がかかるのかを把握することも重要です。将来を見据えた時に、お子さんの教育費・老後など住宅以外にもお金がかかってくる場面はたくさんあるので、先をみた予算を考えるようにしましょう。

POINT3 夫婦で借りる場合は、「持ち分」に気を付けましょう!

近年ペアローンなどの夫婦2人で借りるローンもあります。こちらのローンの方が多く借りられる、住宅ローン控除も2倍で受けられるなどのメリットがある一方、借りる際に夫婦で持ち分をきちんと割り振っておかないと、後々贈与税がかかってきたりするケースもあります。トラブルにならないよう、借りる段階できちんと確認しておきましょう。

2住宅資金について知ろう!

住宅資金について

住宅資金とは、自己資金に住宅ローンを足したものになります。

住宅資金=住宅資金+住宅ローン

自己資金とは、預貯金から半年分の生活資金や使用予定のある資金を引いたものをいいます。
親などからの援助なども受けられる場合は、合わせて自己資金として考えます。

自己資金(頭金+諸費用)=(預貯金ー半年分の生活資金・使用予定のある資金)+親などからの援助

住宅ローンの種類

住宅ローンには、公的ローン民間ローン準公的ローンの3種類があります。

自己資金(頭金+諸費用)=(預貯金ー半年分の生活資金・使用予定のある資金)+親などからの援助

公的ローン
国の機構や自治体から借りる住宅ローンのことで、民間ローンに比べて利用できる人が限られているのが特徴です。貸してもらえる条件が多い・子育て中の世帯では金利が低くなるなどのメリットがあります。
民間ローン
民間の銀行や保険会社などが融資するもので、公的ローンに比べ比較的借りやすくニーズに合わせて内容が細かく設定されています。
準公的ローン
フラット35などの公的機関である独立行政法人 住宅金融支援機構が民間の金融機関と提携して実施している住宅ローンのことです。広く知られているのが「フラット35」です。

金利のタイプ

金利には、全期間固定金利・固定金利選択・変動金利の3種類があります。

全期間固定金利
借用期間中の金利が契約時から常に変わらず、毎月の返済額が景気に左右されないため返済計画が立てやすいのが特徴です。
固定金利選択
一定期間の金利を固定できるものです。
全期間固定金利型に比べて金利が安く、5年・10年など選択した期間は一定の金利が持続するものになります。
変動金利
半年ごとに金利が、5年ごとに返済額が見直されます。近年では、固定金利型よりも低い金利となっているため約7割の方が変動金利を選んでいますが、金利が経済の影響を受けやすく上昇するリスクもあります。

自己資金(頭金+諸費用)=(預貯金ー半年分の生活資金・使用予定のある資金)+親などからの援助

固定型と変動型どちらもメリット・デメリットとなる部分はそれぞれあるので、自分たちに合ったタイプを選べるよう事前にチェックしておくことが大切です。

3マイホームに住むまでにかかる費用を知っておこう!

お家を建てるまでにかかる諸費用の一例をご紹介します。

土地の準備
測量20~30万
基本設計
設計料200~300万円
設計図完成
印紙税1万円
見積書確認
建築確認申請1~3万円
着工準備
水道加入金30~40万円
着工、基礎、骨組完成
第1回工事費750万円程度
第2回工事費750万円程度
内装や設備が完成
設計監理料100万円
完了検査申請3~5万円
インテリアや外観完成
カーテン・植栽など
引っ越し
住宅ローン契約印紙税2千~6万円
新生活スタート
所有権・抵当権登録
免許税・司法書士報酬5~20万円

他にも、土地や建物の諸費用・ローンの事務手数料・引っ越し費用・地鎮式・上棟式など様々な費用が掛かってきます。
トータルで必要になる住宅資金は、建築費×5~10%を諸費用合計額としてみておくよいでしょう。

4FPからのアドバイス

最後にFP山岡さんからみなさんへのアドバイスをいただきました!

今回は住宅資金についてのお話でしたが、お金がかかるのは住宅だけではありません。ローン返済をしながらもある程度貯蓄をしながら上手にやりくりしていくことが大切です。
また、住宅ローンのシミュレーションを活用することで、より自分たちの将来のライフプランをイメージしやすくなると思います。

おすすめのシミュレーションサイト知るぽると

自分ではなかなか難しいことも多いと思いますので、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。
みなさんが素敵なお家づくりができることを願っております!